文化財保存修理
2023.01.31
住吉神社山門修繕工事
萩市浜崎にあります住吉神社の「山門修繕工事」をこの度させていただくことになりました。
山門の蟻害による柱の修復工事になります。本柱は金輪継ぎ、控柱は大阪城の大手門の修復にも使用されています継手の婆娑羅(バサラ)継ぎで修復します。←日本古来の工法です。工事中各関係者の皆様にはご迷惑おかけすることもあるかもしれませんが安全第一で修復に取り組んでおりますので何卒宜しくお願いいたします。
蟻害
金輪継
製材
みなさんは日本の木造建築の美しさと技術は世界の最高峰に位置づけされていることをご存じでしょうか?
日本の木造建築は長い歴史を重ねながらその技と道具を洗練させてきました。
ですが、現代の家づくりにその素晴らしい伝統の美と技がどれほど生かされているでしょうか?
上記の写真の工法は一朝一夕に身に付くものではなく、長年の根気強い修行の賜物です。弊社の大工は木造建築を担う工務店にとって大きな武器です。そして在来軸組工法はもちろん金物接合工法であれ、2×4工法、集成材プレカット工法であれ、伝統木構法を学んだ腕の良い大工であれば何にでも対応できる適応力を持っています。
とくに萩市内には堀内地区、平安古地区、浜崎、佐々並市の4つの国選定重要伝統的建造物群保存地区があり、これは京都市、金沢市と並び全国で最も多いものです。このような地域ではとくに伝統木構法の知識のある大工が必要不可欠だと考えております。これからも地域に密着した工務店として「大工の力」を発揮できる建築物をつくり続けて行きたいと思っております。